生徒には日々「まんべんなく点数を取ることよりも、ずば抜けた一教科を作ること」と言ってますが、新高1が実現してくれました。
本人は「高校のレベルが低いから」と謙遜してますが、本人の昨年までの状態を考えれば、かなりの飛躍なんですね。「学年一位もとれる」という成功体験が、今後に活きていきます。
twitterで
「五教科まんべんなく平均点というのが私のもっとも嫌な結果。一科目でも良いから「満点」を取る勉強をして欲しい。そしてそのずば抜けた科目を親御さんには評価してもらいたい。それが他科目の伸びにつながるから。」
「ほとんどの親御さんはできなかった科目について長く叱責する。これで生徒のやる気が見事にそがれる。人生紆余曲折を経て丸くなるものを、最初からバランス良く考えてたら、何も秀でなくなってしまう。」
「中間層以下の「合計点」には伸びる生徒の良さは見えない。ばらつきが激しい子ほど最良。全科目が同じ点数で並んでる場合は危険。」
とつぶやかせていただきましたが、ぜひ親御さんには考えて欲しい視点でもあります。
悪い部分に注視しやすく、いつも愚痴っぽくなってしまう親御さんのもとでは、やはりお子さんの学習意欲は下がっていきます。本人のためを思った叱責も、言い方やタイミングを気をつけなければ、無意味で悪い結果をもたらすものです。
本人の頑張りをしっかり評価し、結果の改善についてはなるべく具体的にアドバイスしていくことが、たとえ親子であっても重要なことだと考えています。
とくに潜在的能力がそれほど高くない子に対して「バランスの良さ」を求めることは厳禁です。達成感や充足感の得られない結果を親御さんの「まんべんなく平均」という理想でもたらしてしまうからです。
本人がもっとも頑張れそうな科目を、思う存分集中して学習できる機会が、「伸びる」ためには必要だな、と最近つくづく思います。
当塾の浪人生は悪くても偏差値10Upなのですが、学校がなく自分のペースで追い込める機会が、その成長の鍵となってます。
現在平均以下の中学生や高校生で、私の考えに賛同していただける親御さんには、この夏、「一科目集中特訓」をお勧めしたいと思ってます。
中3高3を除き、夏を活かして超得意科目をつくるというのは、生徒が取り組みやすくやる気も出やすい目標かな、とも思います。
この場合、お勧めの科目は「数学」です。「数学」ができると自信もつきますからね。塾生は楽しみにしてください。