2020年度の大学入試改革を見据え、市内の高校入試も中学入試も変わっていく気配がします。思考力を試す問題や過去問にはなかった問題は増加していくはずです。

今までは「やればできる」というテストだった学調も、傾向を変えてきております。

そもそも入試自体も、数学では「規則性」の問題、英語では英作文増量、社会は記述問題増加やら何やらと「難しく」なってきております。

「過去問やっておけば良かった」というのは昔の話。

20年前のセンター試験の英語なんて、今の子たちからみれば楽勝です。

親世代の入試と今の子どもたちが直面する入試は、全くの別物と言って良いでしょう。それゆえ親御さんの学習アドバイスが、まったく通用しないことが起こってくるのです。

「覚えた子が天才」なのは今は昔。情報化社会においては、「考えれるアタマ」の方が価値があります。社会の変動に敏感な大都市圏の人たちはまだしも、総体的学力の弱い地方では「世代間」の認識のズレはかなりあると感じております。

親御さんは一度高校入試の問題を解いてみたり、大学入試の問題を眺めてみるだけでも、時代の変化を感じていただけるかもしれません。

「問題」を見ずに「正しいやり方」も何もあったもんじゃありませんし、「やればできる」もありません。

入試が難しくなって生き残るのは、本当に「頭の良い子」なんです。国がそういう方針ですし、国際化社会とはそういうものです。「実力のある子」=「応用力のある子」が優秀な人材となって企業や国を引っ張っていくわけです。

今、私学や中高一貫校は「じあたま」の良い子を集めることに必死です。授業を改革しなくても、そういう子が居れば勝手に有名大に受かりますからね。とっくに大手塾がやってきたことを今頃やってるわけですが、1/50や1/30の成功実績で指導すべてを高く自己評価するスタンスにみえて、気持ち悪く感じます。

「じあたま」を鍛えることは、とても大変な「行程」です。時間もかなりかかりますが、結果的にはかなり飛躍します。

高校入試で成功しても一時の気休め程度。

大学入試ですべてが問われてしまいます。

実力を高める学習を意識しないと、本当に危険な時代に差し掛かってきました。