火曜日は副長の中3数学、高校数学フォローと私の中1総合、高校基礎英語の日です。
数学についてはまた別の機会に書くことにしますが、副長は私と同じく20年の講師実績(塾講師、家庭教師)を持つベテランです。また、日々小中高生を教えていますので、ただのベテランではありません。
さて、中1の「総合」についてお話します。中1はまだ学習スタイルが構築できていませんので、「暗記法」や「アウトプット」の指導を「総合」の授業で行っております。「英単語をいきなり何度も書いて覚えるのはただのバカ。英語を日本語に変換する暗記から始めるか、丁寧になぞりながら発音を意識するか、学習の質的掘り下げが重要だぞ」といきなり本質的な話をぶつけます。
ただ残念なことに、せっかく指導した「L」や「F」の発音がそのうち学校英語のせいでできなくなるんです。今の中2もかなり発音をやったはずですが、いつのまにか忘れてるんです。「ただ教科書を覚えればいい」という勉強は、たとえそれができても発展性などありません。ある意味中学の英語で40点(50点満点)取ったところで、その先は険しいものです。
ちょうど中1と入れ替わりに、高校基礎英語が始まりますが、このクラスでしっかりと学べば、清水西や科技高生でもセンター英語で160点取ってしまいます。中学の頃、40点取れなかった子が、当塾の高校英語授業でガンガン伸びて行くのは現実なんですね。
清水南の中等部は英語が強いのですが、塾ではあまり高い評価は与えていません。英語ばかり強くなって国語や数学が弱ければ、行ける大学はガクンと下がりますから。。。英語という科目はとても重要ですが、英語の大量の時間を取るのは得策ではないのです。塾では「最短距離」の伸びを提案し、空いた時間を他科目の学習に費やすよう指示を出しています。
これと同じことを当塾の中学英語で実践しております。本質的な文法理解と語句暗記の正確性で、英語というのは物凄く伸びやすい科目となります。英語だけが「やってもできない」という子はほとんどいません。何しろ向こうの幼稚園児の会話です。国語の方が数倍難解なのは言うまでもありません。
ですから、わたしの「総合」という授業は英語がメインではなくて、学習法がメインであり、さっさと「英語」は片付けて、理科や社会、国文法など他科目の難解なポイント整理を主に行います。
そもそも、中学の五科目というのは、分けて考えるべきではないんです。先生がバラバラだから、塾の授業で担当が違うから、たまたま分けて考える傾向がありますが、本質的には「記憶力」と「応用力」そして「問題演習能力」があるかどうかですべてがフォローできてしまいます。ただし、「数学センス」については最近弱い子が増えておりますので、別に考えるべき問題として、当塾でも数学は単科で行っております。
「総合的な学力(学習能力)を養う」。これが「総合」の意味です。できる子もできない子も、学年トップの子も学年下位の子も、学習能力がまだまだ弱いという意味で、当塾では「ドングリの背比べ」でしかありません。
清水東に受かりそうだと言っても、その後を考えると何も喜べません。
ところで、今日も清水東の2年の女子が追加の課題(四択100題)を持っていきました。自分で欲しがってくれるんですね。この生徒は中学の頃、清水東は危ないと学校で言われ、実際「数学センス」が弱いため私もあまりお勧めしませんでしたが、今は何とか数学の平均維持を心がけ、英語と国語を得意科目とするべく必死に頑張っております。中学の頃から、「清水東」をゴールとせずその後を考えての進学決意でしたから「当たり」と言えます。親御さんと私で「清水東」という田舎のブランドには興味を持たせていないのが成功とも言えます。
また、この生徒は中学時代数学に苦しみました。しかし、できないことを責めず、考えることを尊ぶ当塾のスタンスが、彼女にとって良かったことだと今感じております。中学のレベルで、頑張ってもできないという理由で子どもを叱る親御さんに賢い人はおりません。この生徒の親御さんは本人の苦しみをしっかりと聞き励まし、ダメ出しをせずに見守ってくださっております。
伸びる子には、伸びる環境と「大志」があるものです。また逆に、伸びない子には、伸びにくい環境と「利己心」があるものです。
当塾は「大志」を育み、学習法を具体的に指導し、生徒に応じた「伸び」を意図する環境です。そして何より「自律的学習」を最高のものとして提示し、各自が自発的に取り組むことを大切にしております。中1、中2や入塾したての子は強制もしますが。。。
大手上がりの生徒ほど、当塾での体験期間に当惑するものです。「自立心」も「メンタリティ」も貧弱で、「大志」もなく、「親がうるさいからやってやる」という消費者様は、当塾ではおバカでしかないためです。しかし、その現実に気付き即座に改善していく子は面白いくらい伸びます。
塾や家庭に甘やかされた子が高校で凹む例はいくらでもあります。そういうパターンを踏まないための、小学部であり中学部であります。
「塾で何を学ぶか」は人次第。バラバラな学生で指導する個別も利益至上主義でブラック企業と化した大手も「何を教えている」のか私には不明です。自分の子を行かせたい塾がなくて困っているのですから。。。